そこにはいない
最初に勤めた会社は、30歳になる年に辞めた。
当時の会社で出会った人と結婚したし、当時仲良くなって一緒に女子会とか合コンとかスキーとかやったメンバーで今も仲良くしている人が数人いる。
やっぱり20代を過ごした会社というのは、何か特別だったのだと思う。
その中でも特に仲のいい人から急に連絡が来て、一緒にご飯を食べた。
話があると言われて、何事かと思ったら、今度新しくできる部署の派遣事務員として戻ってこないかと。
新しい部署の上司は、昔の私の担当係長で、当時私がやりたかった仕事も覚えていてくれて、その仕事も出来るよ!と。
すごくありがたいなあと思う反面、10年の時が流れて、私はもうそこにはいないんだよ…と、思った。
当時やりたかったことは、今やりたいことじゃないんですよね…。10年前に言って欲しかったな(笑)
友達も私がスクールに通ってるのを知ってるので、「やりたいことがあるみたいやし、多分断られると思った」と、笑ってた。
まあ、どうしても私じゃなきゃ困るという話でもないし、適任が見つかるかと思う。
毎日会社に行ってルーティンの仕事をして、同僚や先輩と仕事の愚痴を共有して、会社の帰りには飲みに行ったり、習い事したりして。
そういうのも悪くはなかったけど、またやりたいとは思わないな。
10年も経つのに声をかけてもらって嬉しい反面(まあ、いろんな事情があっての、私に白羽の矢だけど)、10年経って私はいろいろと変わったのに、会社というのは変わらないもんだなあと、思った。