まずは見た目
バイト先の工場ではみんな白い上衣と黒いズボン、白いエプロン、白い帽子という姿です。
老若男女の別なく。
髪は全部帽子に隠してしまい、大きなマスクをつけているので、出ているのは頬と目、かろうじて眉。
遠目で見ると誰が誰かわかりません。近づくと、老若男女の区別はつくけれど、あまり交流のない別の部署の人だと、皆同じようにも見える。
目しか見えないと表情も読みにくいし、無個性な作業着姿は相手がどんな人かわかりづらく、コミュニケーションがとても取りにくいです。
ロッカーで帰る支度をして、ふと見ると、髪を下ろして私服に着替えた同じ部署の人が、まるで違う人に見えます。(と、言うか、お互い気づかなかったりもする)
私は「そんなに髪短いと思わなかった!」って言われました。
ヘアスタイルやファッションというのは、その人がどんな人なのか、どう見られたいかという情報の塊なんだなあと改めて感じました。
特に髪の、短い、長い、巻いている、染めている、結んでる、きちんと手入れされている、あるいは惰性で伸ばしている(ように見える)、というのは意外と重要で、普段他人の頭にそこまで注目してないつもりだったけれど、無意識で「その人がどんな人か」の判断材料にしていたみたいです。
ファッションというのは、服装とヘアスタイルとメイクと全て合わせてファッションなんだけれど、その人の印象を左右する順番は(少なくとも私の中では)、ヘアスタイル、服装、メイクかなあ。
そして、声のトーンや言葉遣いという耳から入る情報よりも、やっぱり目から入る情報の方が印象を決定してるんだな、と、強く実感しました。