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ファストファッションについての本を読んだ

先日、H&Mで白いバッグを買いました。
お値段3,000円。
白のバッグは汚れるし、ワンシーズン持てばいいや、と、思ったんですが、2週間ほどで、縫い目が解れてきました。

そんなおり、この本を読みました。

ファストファッション: クローゼットの中の憂鬱

ファストファッション: クローゼットの中の憂鬱

H&MZARAユニクロ、世界規模で展開するファストファッションチェーンの店舗に積み上げられた、あの大量のペラペラの服が、どこから来てどこへ行くのか。
薄々知ってはいたものの、私たち消費者が見ようとしなかった真実が書かれています。

例えばファストファッションは、服の値段と価値を変えました。安い服が手に入るようになると、人々が安い服しか買わなくなり、結果、それ以外の服の値段が上がりました。
昔はデパートに行けば、質の高い服を適正な価格で買うことができたけれど、今は質の高い服はびっくりするほど高くなりました。
デパートに並ぶ製品も、昔に比べ値段は変わらないか上がってるいるのに、生地や縫製は悪くなりましたよね。

安く大量に提供するために、工場はアジアに移され、その国の最低賃金で長時間働くことを要求します。日本もそうですがどの国でも、「最低賃金」では生活できないと著者は書きます。
そういった国の工場では、設備投資もされておらず、服を作る際に環境が汚染されます。

さらに大量の「古着」をリサイクルしたり、処分するために、さらに環境が汚染されます。
ペラペラの服はすぐに破れたりボタンが取れたりして着られなくなり、そしてそんな服はアフリカなどの開発途上国でも歓迎されません。


以前から、オシャレをするためには、高い服を少しだけもって、毛玉やシミだらけにしながら着るよりも、安い服をシーズンごとに買い換える方がいいのでは…?と、いう疑問を持っていたのですが、これを読んで考えを改めました。
少しの服を大事に着るのが正解ですよね。
今流行りの「一ヶ月10着着まわし」は、いい流れなのかも。
また、フェアトレードを謳ったものや、日本製のものを選ぶことの大切さも感じました。

ただ、もう少し質の高い服が安価で買えるようになってほしいですよね。

昨年セレクトショップで買って、気に入ってよく履いていたパンツは、ワンシーズンで小さな毛玉がいっぱいついてしまいました。生地が薄いので毛玉を取ることもできません。
今年も同じものが店で売られ、スタッフに毛玉について聞いたところ、「これはそういう生地なんで諦めて」って言われましたよ。
そうなると、似たようなデザインが8分の一だかの値段でユニクロにあるからそれでいいやって思っちゃう。

いいものを見分ける眼を養うことも大切だけど、そんなの誰も教えてくれないし。
何を選んで買うかって、本当難しいなあと思います。